小説– category –
-
小説
第12話 / DIGGIN’THE SOUL
「う、うん……よろしく……」 もしかして……意外とチョロいのかもしれない。 っと、気が変わらないうちに。 「じゃ、じゃあ、さっそく……」 気を取り直して、VHSを手に取る。 テープの外装は市販のSF映画のパッケージだが、あきらかに異質な空気を... -
小説
第11話 / DIGGIN’THE SOUL
一章~幽想~ 松本市・中町通りをイオンモール方面に向かって歩いていくと見えてくる。 ファッションスポット「RAMONE」。 ARファッションで〝古着風〟に見せるのが主流のなか、今では珍しい〝本物の古着屋〟だ。 白い壁に黒格子まい。 けれど、... -
小説
第10話 / DIGGIN’THE SOUL
プロローグ 「私が唄の巫女を探してたの、知ってたよね!?」 それはあの日、はぐらかされた質問だった。 「どうして隠してたの!? 私がどれだけ……どれだけ……」 店長にも何か事情があったのかもしれない、と思う。 それでも言葉が自然と荒ぶって... -
小説
第9話 / DIGGIN’THE SOUL
エピローグ カランカラン――。 店のドアを勢いよく開けると、そこには見慣れた髭面のおじさんが座っていた。 「いらっしゃ……なんだ朱璃か。だから店のドアは静かに開けろとあれほど――」「店長! ちょっとどういうこと? 唄の巫女がいるなんて聞いて... -
小説
第8話 / DIGGIN’ THE SOUL
指輪から白いモヤがたちこめ、次第にそれは女の子の姿を形作っていく。 その女の子は一瞬微笑みを浮かべ、そのまま霧となって消えていった。 「よかった……」 羽海は安堵した様子で、さっきまで女の子がいた虚空を見つめている。 「浄化の光……?」 ... -
小説
第7話 / DIGGIN’ THE SOUL
五章〜少女〜 「あなた、お店にいた……」 鳥居の向こうから、ひとりの女の子がゆっくりと歩いてくる。 女の子は私たちのそばまで歩み寄り、まっすぐ私を見つめ、口を開いた。 「封印はもうしたの?」「え?」「だから、この付喪神を封印したのって聞い... -
小説
第6話 / DIGGIN’ THE SOUL
四章〜神社〜 「昔、おじいちゃんと仲が良かった頃はこの神社によく来たわ。手をつないで、お参りして。屋台が出てたらおねだりして、二人で食べて……」 仁美が一つ一つ思い出すように話すのを聞きながら歩いていると、神社の鳥居が見えてきた。 「... -
小説
第5話 / DIGGIN’ THE SOUL
三章〜指輪〜 『ねぇ~おじいちゃん! これ仁美にちょうだい!』 幼い頃。 その指輪はなぜか特別なものに見えた。 おじいちゃんは穏やかな笑顔で、私の頭をやさしく撫でる。『仁美には、まだちょっと早いかもしれないね』『なんで! なんで!』『ほ... -
小説
第4話 / DIGGIN’ THE SOUL
二章〜陌霊〜 「原因? これが……?」 仁美は指輪ケースをまじまじと見つめている。 「見覚え、ありますか?」「……あるような、ないような」「中見たらわかるかもしれませんし、開けてみましょう」 私はそういって指輪ケースの口に指をかけた。 その... -
小説
第3話 / DIGGIN’ THE SOUL
一章〜邂逅()〜 深志だった。「老後の一人暮らしって寂しいのかな? 私はレコードに囲まれてのんびり出来るならアリだな~。ぐふふ」 これだけの家なら壁にコレクションのレコードを飾ることだって出来るだろう。 そう思いながら、門をくぐり、庭を...
12
