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第24話(2) / DIGGIN’THE SOUL
エピローグ2 薄明るく照らされた山道を、一人歩く。 私たちだけの秘密の場所。 木々のざわめきを抜けると、そこには草原が広がっていた。 真ん中には大きな一本の木。 この山で、いちばん空に近いと思える場所だった。 私はいつもの定位置に... -
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第24話(1) / DIGGIN’THE SOUL
エピローグ1 「大丈夫ですよ、安心して」 あがたの森音楽祭の日の夜。 藤間 は今ではもう博物館でしか見ないような黒電話を手に話していた。 「あの子は、そんなに弱くないですよ」 そう言って、そっと煙草を灰皿に置く。 紫煙 が一本、ゆらゆら... -
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第23話 / DIGGIN’THE SOUL
エンドロール あがたの森音楽祭。 地域振興の一環として始まった音楽祭は、毎年文化会館で開催されてきた。 地域の音楽団体や各学校の合唱部が参加する地域に根ざしたお祭りだ。 近年では文化会館だけではなく、公園でのミニステージや露店、フリー... -
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第22話 / DIGGIN’THE SOUL
五章~還舎~ 「そうか。それにしてもまさか二人でなんてな……よくやったよ」 店長がコーヒーを片手にそう言った。 すでに日が暮れかかっている。 あの後私たちは肩を貸し合い、なんとかANIERAに辿り着き、事の顛末の後処理を終えたのは翌日の... -
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第21話 / DIGGIN’THE SOUL
彼女は陌霊に語りかけたのではなかった。 かつてグランドピアノだった付喪神に向けて、囁が生まれては消えた。 音になりきれなかった祈りの粒。 それらが一度、胸の前でひとつに結ばれて――開いた。 ~~~♪ ~~~♪ 羽海の唄は完璧ではなかった... -
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第20話 / DIGGIN’THE SOUL
四章~心唱~ 「朱璃っ!」 羽海の声に振り返る。 さっきまで羽海が相対していた楽譜は、まだ封印も浄化もされていない。 にも関わらず、羽海の手元にあった。 「羽海っ!?」「もう大丈夫」 その一言に、私は何かが違うと気づく。 抑えていた陌... -
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第19話 / DIGGIN’THE SOUL
三章~譜響~ 「やるね……」 口元を伝う血を拭う。 羽海はうまくやってくれたようだった。 陌霊の干渉が抑えられえているのがわかる。 これであとは、店長と羽海が応援を連れてくるまで、こいつらを抑えていればいい。 さっきの封印は弾かれてしまっ... -
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第18話 / DIGGIN’THE SOUL
二章~奏禍 ~ 近づくほど歌声が膨れ上がっていく。 もはや合唱という域はとうにこえ、災害そのものだった。 音の振動が地を震わせ、響き渡る。 文化会館はすでに全体が黒い靄って外の方へと流れ出してきていた。 「行くよ、羽海」 不安そうに小... -
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第17話 / DIGGIN’THE SOUL
一章~毅心~ 「準一級!?」 思わず声を荒げていた。 店長の声には、珍しく焦りが滲は強力な力を得ることがある。 準一級は上から二番目。 それは災害級の上位陌霊の出現を意味していた。 「ああ。急いで向かっ……くれ。ただしムチャは……。危なく…っ... -
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第16話 / DIGGIN’THE SOUL
プロローグ 家を出てから、どれくらいの時が過ぎただろう。 唄の巫女になれない私は、あの家では不要な存在になったのだ。 両親の足を引っ張るわけにはいかない。 厄介払いのためだろう。 両親は十分なお金と寝泊まりできる下宿先を用意してくれて...
