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第42話 / DIGGIN’THE SOUL
「琴乃ちゃん?」 いつもなら、見せて見せてとせがまれるところだ。 「……ごめんね。心配かけて」 さっきまでとは打って変わって、憔悴いたまま、動かない。 「……悠馬君と、なにかあったの?」 私の質問に、琴乃の肩がビクッと震えた。 「…………」 し... -
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第41話 / DIGGIN’THE SOUL
二章~墨哭~ 年代物のシャッターを開ける。 薄暗い倉庫に光が差し込み、くすんだグレーのバイクが姿を現した。 GB350S。だいぶ年季の入った私の相棒だ。 ヘルメットを取って羽海に渡す。 「これ被って」 羽海は黙って受け取ると、後部シートに跨... -
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第40話 / DIGGIN’THE SOUL
Skylim。 スマートフォンに変わって世界中の生活を変えたARデバイス。 柚木が勤める会社の看板商品だ。 今や持っていない人はいないと言われているが、私は持っていない。 「相性診断アプリ?」「そう。自分との相性を、AIが出してくれるのよ。恋... -
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第39話 / DIGGIN’THE SOUL
一章~異声~ 松本市にある、時代に取り残されたリユースショップ「ANIERA」 翌日、私は羽海に入荷した商品を仕分けながら、柚木からの相談について話をしていた。 「でね、私が琴乃ちゃんの話を聞く事になったの」「そう……心配ね。私にも何か... -
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第38話 / DIGGIN’THE SOUL
プロローグ 手の中で、古びたスマートフォンが鳴った。 「んん……電話?」 仕事から帰ってベッドにダイブしたのがいつだったか。 少しだけと思って、気付いたら眠ってしまっていた。 私は眠い目をこすりながら、鳴り響くスマートフォンを指でなぞっ... -
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第37話 / DIGGIN’THE SOUL
エピローグ 「ねぇ羽海〜。どっちが似合うと思う?」「……ピンクじゃない? 朱璃、青はちょっと顔に負けてる」「ひどっ! どっちも似合ってるでしょ〜!」「……それならいちいち聞かないでよ」「お前ら……、一応もう開店してるんだぞ」 店長が腕を組... -
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第36話 / DIGGIN’THE SOUL
私と羽海は団地の裏庭に出て簡易祭壇を設けた。 咲たちには私のことが悟られないよう、少し離れた場所からみてもらっている。 「それじゃ朱璃、封印をお願い」「任せて」 羽海の声に頷き、私は一歩前へ出た。 深く息を吸い込む。 ――意識を集中する... -
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第35話 / DIGGIN’THE SOUL
そこには祈りのような、願いのような、強い想いがあった。 「……いまの……お母さん?」 咲の声が、震えていた。 全員の視線が、咲のお母さんへと注がれる。 「これって……」 彼女は立ち上がり小さく首を振った。 「そんな……私の……」 うろたえる彼女... -
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第34話 / DIGGIN’THE SOUL
四章~露心~ 私、羽海、優希くん。そして、目を覚ました咲と咲のお母さん。 静かになった髪飾りを囲み、テーブルに座っていた。 咲たちに羽海を紹介し、これまでに起こったことを順に説明する。 四人とも、話を聞きながらも現実感をつかめずにいる... -
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第33話 / DIGGIN’THE SOUL
団地裏の広場に着地した瞬間、髪飾りが手を離れ、鋭い光を放ちながら変容 を始める。 黒髪と赤い紐を巻くように空を舞い、帯のようにうねりながら、やがて人の形を成していった。 「……うぅ、あ、ああ……」 呻。 「人型、か。色々話したかったけど……淑...
